中国渡航におけるPCR検査の義務(2020年8月29日現在)
結論から言えば、2020年8月現在において、中国に渡航するにあたり、PCR検査の受検は義務ではない。しかし、今後、義務になる可能性が高い。
問題となるのは、2020年7月に中国民航局から発出された通知である。
この中で、中国に渡航する中国人及び外国人については、渡航する便の搭乗日の5日以内に、PCR検査を完了するものとされている。さらに要件があり、そのPCR検査は国大使館が指定または承認した機関で実施する必要があること、中国の大使館または領事館に健康状態証明書の発行を申請する必要があること、がその内容となっている。
出典:上海发布(https://mp.weixin.qq.com/s/s6BHCWeixptR2ocOXOIWyA)
しかし、具体的な措置については、各国のPCR検査能力を評価した上で、中国大使館から発表されるとされており、その後、中国大使館からは、現時点においては、日本を出発し中国に向かう乗客は、PCR検査の陰性証明を提示する必要はありませんとの通知が発出されている。
出典:中国駐日本大使館(https://mp.weixin.qq.com/s/Fx2iQiuER4X2ctbCvYFdLw)
日本の社会の感覚からすると、何だかすっきりとしない内容だが、要は、日本国において海外渡航におけるPCR検査実施が確立した際には、本格実施されるということだろう。
確かに、日本国の現状において、渡航者全てにPCR検査を実施すると、検査体制がパンクしそうであるし、渡航日5日以内に検査を実施した上で、検査結果を踏まえ、中国大使館等が証明書を発行するという手続きも、時間と人員の関係で、現状は実施が難しいであろう。
ただ、そう遠くない将来、検査が義務化することは間違いなさそうなので、今後、中国に渡航する方は、最新情報をフォローしておいた方がよい。