一駐在員の見た現代中国

中国の「今」について、書き連ねます。

日中直行便の運航状況(2020年8月28日現在)

 2020年8月28日現在、日本と中国の間の直行便は15便運航している。

 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国当局は3月末に、中国との航空路線を1路線、週1往復までとするとともに、搭乗率は75%以下とするという通知を発表している。これは、「五个一」政策と呼ばれ、国内外全ての航空会社に対して発出されている。

 これにより、2020年3月末以降、日中間の直行便は8便に限定されることとなった。

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 出典:在上海日本国総領事館HP(https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/index.html)から筆者加工

 

 その後、各国の水際対策の実施も少しづつ進み、世界的にも徐々に国境での移動制限が緩和される中、中国当局が6月に通知を発出し、PCR検査の結果、乗客に5人以上陽性の結果が出た場合、その航空会社は1週間フライトを休止するという運用を課す代わりに、同じ航空会社のフライトで3週間連続して乗客に陽性の結果が出なかった場合、最大週2便まで増やすことができるというインセンティブ措置が発表されている。

出典:上海发布(https://mp.weixin.qq.com/s/cSwm5PG7Bpu32ggvieArkQ

 

 この動きもあり、2020年8月28日現在、日本と中国の間の直行便は15便まで増加している。
 ただし、未だなお、予約が取りにくいことや、航空運賃が高額になっているので注意が必要である。8月28日時点で、9月11日付け成田ー上海浦東の中国東方航空の航空運賃を調べると、エコノミークラス片道で303,890円(日本円)となっている。

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出典:在上海日本国総領事館HP(https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/index.html)から筆者加工